日常の非常識 zennryoku 

20代 独身おとこ の日常から感じる ひとときを綴ります。

二軍のTシャツ

今週のお題「二軍のTシャツ」

サロンの玄関よこ、プールょ~ょ~



 

 

髪色自由だからという安直な理由で決めたこのバイトは、

どうやら僕の性に合っているらしい。

 

今まで人を相手にしてきた僕はこの白い柔らかな肌を今も気にしている。

 

単純でわかりやすい。

 

暖かいとピンク色になり、冷たいとほぼ白になる。

 

生まれながらに僕は、なぜか備わっている知っている感覚を、自分で触るたびに味わう。

 

退屈な空間、

作り笑いのコミュニティ、

報われない努力、

一方的な愛、

日々の睡眠不足、

自分に対する差別や偏見、

そんなやりきれない気持ちを掌から僕の体温を通して肌にあらわれる。

 

それは35度を超える熱い室内の廊下、送風機も無くて温風にさらされ、二軍のシャツ

おさえられて詰められている。

 

そして僕はインターネットを開いて会社のオンラインチャットにアクセスして、

「きょうのご予約ありがとう。」と返信して書き込むのだ。

 

 

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