人生最大のピンチ
今週のお題「人生最大のピンチ」
欲しいのは相槌じゃなくて、沈黙だったのかもしれない。
幸せは途切れながらも続くのです、
と 安っぽいイヤホンから割れた音でスピッツが歌っている。
途切れてしまったその時間は、
続かなかった時間はどこにいってしまうのか、
幸せの頂点にいてもそんなことばかり考えてしまう僕は少し
不幸なくらいが丁度いい のかもしれない。
AM5:38。
君はあの高速道路をタバコをふかしながら走っているのか、
それともどこか寄り道しているのか、
誰かと会っているのか、
たまたもう家に着いて布団に入っているのか、
そんなことを想像しては聞くことはしない。
知りたい過去と知りたくなかった過去の選別は難しいな、
と 思いながら足りなかったアルコールを安い缶ビールで
誤魔化している。
もしかしたら僕は誤解するほど他人を理解したことがない
のかもしれない。
予期せぬ他人への愛に自由を奪われたい。
無神経さを許すことは愛だが当然無神経な振舞いに愛はない。
人生代々のピンチ、そこに 愛はないのだ。