日常の非常識 zennryoku 

20代 独身おとこ の日常から感じる ひとときを綴ります。

本棚のアルバム

今週のお題「本棚の中身」

 

 

自分が考えていたよりも速い長さで日常に変わっていく。

 1人で食べるご飯が、

 1人で眠る夜が、

 隣に座ることのない助手席が、

 繋ぐことのできない華奢で大きな手が、

 肌や髪の毛の匂いが、

 減りが遅くりが遅くなったシャンプーが、

 2人で見るはずだった今日公開の映画が、

 春夏秋冬の思い出たちが、

 超えるはずだった春の約束が、

 仕事の休憩のたびに震える携帯電話が、

 声が、

 姿形が、

 気持ちが。

 

 歳を重ねるにつれて、どんなに想いが溢れても本棚のアルバム、瞳から涙が吹きこぼれることはなくなった。

僕たちの人生にハッピーエンドもバッドエンドもない。

 ゲームオーバーのその先をどんな顔をしてこれからも続けていけばいいというのか。

理解するということは、何かを自分のものにするというよりも手放してあげることに似ている。

 

 もう誰のことも好きにも嫌いにもなりたくない。

失ってから気づくなんて世界中で歌われているような認識を僕たちは失ってから気づくことしかできないのです。

 

 僕たちは我儘だから。

 僕たちは愚かだから。

 貴方が幸せになりますように。

 

そして、貴方を忘れることのできない僕のことはどうか忘れてください。

 

 










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