日常の非常識 zennryoku 

20代 独身おとこ の日常から感じる ひとときを綴ります。

失望。

今週のお題「夏物出し」

 

 

 伸びすぎた前髪で未来が見えない。

 

 入道雲が高く高く昇っていて、ドアを開けた瞬間に外の熱気が肌に張り付いた。

何もかも捨ててしまいたくなることがある。

 

 溜まった未読メール、元恋人の歯ブラシ、お土産にもらったキーホルダー、行き場のない悲しみ、未来への不安、夏がくることへの失望

 

 

 

希望だとか夢だとか、そんなのは恵まれた人が抱くものだ。

 

SNSに載せない幸せが僕は欲しい。

 

携帯なんて捨ててしまおうかと思うことがある。

 

まるで友達を捨ててしまうのと同じことのように感じてしまう僕に本当に友達なんているのかな、と夜にひとり不安になるんだ。

 

高校生の時の夏休み明けの学校、みんな僕を忘れてしまっている気がして前日にざわざわと心が騒いで眠れなかった。

 

そんなことを思い出しては、なんて僕は陰気なやつなんだ、と青い空に向かって世界中に謝りたくなる。

 

 

 










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